公開日:2023/02/21 [ その他 ]

クラフト紙とは？特徴や用途・アレンジ方法も解説

プレゼントのラッピングでよく使われるクラフト紙は、ナチュラルな風合いを出せる人気の包装材です。
クラフト紙はラッピングだけでなく封筒やマスキングテープ、紙袋など様々なものに使われています。クラフト紙を有効活用するために、用途やアレンジ方法などを紹介します。

クラフト紙とは

クラフト紙は、化学パルプからつくられた紙のことで、長い繊維が絡み合っているため、破れにくく強度が高いのが特徴です。
名前はドイツ語で「強度」を意味する「kraft」からつけられていることからも、強度の高さがうかがえます。
原材料は広葉樹や針葉樹、非木材のアグリ残材などを使用したパルプで、湿気や油分に強くするため、ポリエチレンでコーティングした商品もあります。
基本的には漂白せずに原料パルプの色を残した茶色をしており、表面はざらざらとした手触りです。

クラフト紙の種類

クラフト紙には、漂白せず本来の色のままのものと、漂白を施したものの2種類があります。

未晒クラフト紙

未漂白のクラフト紙のことを未晒クラフト紙といいます。漂白作業をしていないので繊維を傷めておらず、もっとも強度が高いクラフト紙です。
また、加工が行われていないので価格が安く、余分な燃料や薬品を使わずにつくれることから、環境にも優しい包装材といえます。

漂白クラフト紙

クラフト紙を漂白剤で処理して白くしたクラフト紙を漂白クラフト紙、もしくは晒クラフト紙といいます。
少し黄色味があり、サラサラとした手触りが特徴で、一般のコピー用紙に比べると強度があるのが特徴です。また、印刷をしたときにきれいに仕上げられます。

クラフト紙の用途

高い強度とナチュラルな風合いがあるクラフト紙は、様々な商品で使われています。
ここでは、クラフト紙がよく使われているものについて紹介します。

メッセージカード

クラフト紙は自然で素朴な風合いがあるので、そのまま手書きのコメントやイラストを書いてメッセージカードにするのもいいでしょう。
また、小さなクラフト紙にひとことメッセージを書き、パンチで穴を空け、麻縄を通してプレゼントに結ぶとおしゃれな雰囲気のあるタグになります。
手書きだけでなく、印刷をしたりスタンプを押したりとオリジナルなメッセージカードを作れます。

ラッピング

クラフト紙はプレゼントのラッピングにもぴったりの紙です。
プレゼントが入った箱やワインボトル、花束など様々なものを包めて、カジュアルでおしゃれな雰囲気を演出できます。麻縄やドライフラワーなどと合わせて使えば、より自然なイメージのアレンジをすることができます。

紙袋

小物やお菓子などをあげるとき、クラフト紙でできた小さめの紙袋に入れると、雰囲気のあるプレゼントになります。また、取っ手付きの紙袋は強度や耐久性も高いので、重たい荷物を入れることもできます。

文具

ノートや手帳、メモ用紙、マスキングテープ、レターセットといった文房具でも、クラフト紙はよく使われている紙のひとつです。
持っている文房具をクラフト紙のもので揃えるだけで統一感を出せます。もちろん耐久性や強度もあるので、長く使っていても劣化しにくいという安心感もあります。

インテリア

家の中では、クラフト紙をインテリアや収納に活用できます。
例えば、本棚は様々な色の背表紙があってまとまり感がないですが、クラフト紙のブックカバーをかけて収納するだけで、表紙を隠して統一感を出すことができます。

このほか、お気に入りの写真やイラストを印刷したクラフト紙をフレームに入れて飾ったり、収納棚のガラスにクラフト紙を貼って目隠しにしたりと、様々な使い道があります。

クラフトラッピングのアレンジ方法

クラフト紙をプレゼントのラッピングに使うとき、別のものを一緒に合わせるだけで素敵にアレンジできます。

紐・毛糸を使う

クラフト紙で梱包したプレゼントに、リボンの代わりに麻紐や毛糸で封をすると温かみをプラスできます。
袋に穴を開けて通したり、プレゼントに巻きつけて結んだりして、簡単にラッピングができるため、ラッピングが苦手という人にもおすすめです。

植物をポイントにする

ナチュラルなクラフト紙と植物の相性は抜群です。
クラフト紙で包んだプレゼントに、ちょっと植物を添えるだけで手軽に素敵なアレンジができます。
ドライフラワーを購入して使ってもいいですが、庭や公園などにある草木を使うだけでも十分に雰囲気のあるアレンジができます。また、ドライフルーツをラッピングに利用すると、かわいいアレンジになるのでおすすめです。

スタンプを押す

特別な材料を使わなくても、クラフト紙にスタンプを押すだけでかわいらしいアレンジができます。
お気に入りのスタンプを見つけて購入してもいいですが、例えば鉛筆の先についている消しゴムや、ペットボトルのフタなどをスタンプ代わりにして押しても、かわいいドット柄の模様を作れます。
消しゴムハンコを自作するのもおすすめです。