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【プロが教える】プチプチの正しい巻き方と裏表使い分けのコツ!
[ 梱包方法 ]

【プロが教える】プチプチの正しい巻き方と裏表使い分けのコツ!

梱包材の一つとして欠かせないのがプチプチです。プチプチは簡単に梱包できるため、さまざまな商品を梱包するのに使用されます。

プチプチを今まではなんとなく使っていた人もいるかもしれません。当記事では、プチプチの基本的な巻き方から、商品別の巻き方、正式名称について幅広く解説していきます。

プチプチの正式名称

「プチプチ」と聞けば、どのような商品かパッと頭に思い浮かぶ人も多いでしょう。少し詳しく書くと、「プチプチ」とは、ポリエチレン製シートを重ねて貼り合わせた構造をしている緩衝材(クッション材)です。多くの人に「プチプチ」と呼ばれている商品ですが、正式名称は「気泡緩衝材(きほうかんしょうざい)」と言います。また、「プチプチ」という名称は川上産業株式会社の登録商標です。
「プチプチ」には、「気泡緩衝材」の他にもいくつかの呼び方が存在します。呼び方に違いがある理由は、製造メーカーが異なるためです。違う名称だからといって、そのもの自体が大きく変わるわけではありません。違った呼び方もあるというくらいの認識で良いでしょう。
「プチプチ」は他にも「エアーキャップ」「ミナキャップ」「エアークッション」「エアーパッキン」などと呼ばれ、これらはすべて気泡緩衝材という商品にあたります。

プチプチの基本的な巻き方

プチプチは、包む商品について巻き方が異なるケースがあります。しかし、複雑な商品でない場合は基本的な巻き方を知っていれば不便なく対応できるでしょう。プチプチの基本的な巻き方は以下の通りです。

ダンボールとプチプチとテープ

綺麗にプチプチを巻くために気をつけること

プチプチを使って商品を包む際に、特別に必要なアイテムはありません。事前にハサミとテープを用意しておく程度です。綺麗に巻くためのポイントさえ押さえておけば良いのです。

商品に合ったサイズにカットしておく

プチプチは、商品に適したサイズで梱包してください。過剰に巻いてしまうと受け取った人が苦労してしまったり、一部だけ薄く梱包されてしまうと破損の恐れも出てきてしまいます。適したサイズの方が見た目良く巻けるといった点からも、プチプチで巻く前に商品サイズに合った大きさにカットしておきましょう。

プチプチの裏と表は商品によって変える

プチプチは気泡の面と、ツルツルした面があります。どちらを商品側に向けても、商品の破損リスクを下げてくれることに変わりありません。しかし、梱包する商品によっては気泡の面を内側にしないほうが良いものも存在します。

プチプチの裏表の図
凸面を外側にして包む方が良いもの
  • 細かい装飾があるもの
    プチプチが当たってしまい、装飾が取れてしまう可能性もあります。
  • 折れてしまうもの
    紙製品や薄い商品はプチプチの面で折れ曲がってしまう場合もあります。
  • 気泡の跡がついてしまうもの
    ガラスやメッキ・アルミなどはプチプチの跡がついてしまう可能性があります。
  • 角があるもの
    プチプチに商品の角が引っかかり、箱や角が潰れてしまう恐れがあります。
凸面を内側にして包む方が良いもの
  • ビン類
  • 食器
  • 丸いもの
  • しっかりとテープで梱包したいもの

隙間なく巻く

プチプチを使って梱包したとしても、その巻き方が甘ければ意味がありません。プチプチの中で商品が動いてしまうと傷ができてしまったり、破損の原因になってしまったりします。商品とプチプチに隙間ができないように密着させて巻くように留意してください。

厚さは均一にする

壊れやすい箇所については、二重に梱包する必要がありますがそれ以外の箇所で差が出てしまうと、巻きが薄い部分は壊れやすくなってしまいます。基本的に均一の厚さで巻くように心がけましょう。ただし、上述の通りコップの持ち手や細かい装飾の箇所などの壊れやすい箇所は二重に巻いた方が衝撃による破損リスクは下がります。

使用するテープも気をつける

細かい箇所に配慮して梱包したとしても、テープで固定できないのでは意味がありません。基本的には粘着力が強いテープを使用してください。ビニール系のテープであれば、さらに良いでしょう。マスキングテープは剥がれやすいので、受け取り相手に考慮した理由ではない限り控えたほうが良いです。

プチプチの種類と使い分け

一概にプチプチといっても、その種類はさまざまです。種類と用途による使い分けを確認し、自分に合ったプチプチを選んでください。

包む商品と量によって使い分ける

プチプチシート、平袋、ロール

ロールタイプ(様々なサイズの商品に)

プチプチは、商品サイズがバラバラだったりたくさんの商品を包んだりする場合であればロールタイプを選ぶのがおすすめです。特にオークションやフリマ関係で種類を問わず出品しているのであれば、どのサイズでも対応できるのがこのタイプになります。

シートタイプ(一定サイズの商品に)

商品サイズが一定であれば、事前にカットされているシートタイプを選ぶのが良いでしょう。カットする手間が省けますし、綺麗に梱包しやすいです。

袋タイプ(薄くて平らな商品に)

ノートや本、平な箱物がメインになる場合は、袋状になっているタイプを検討してください。包むというよりも、封筒に入れるイメージに近いので楽に梱包できます。しかし、サイズが決まっているので、汎用性はありません。

気泡のサイズによって使い分ける

気泡には、小粒・中粒・大粒といったサイズがあります。粒の大きさによる使い分けも考慮すると、さらにプチプチを活用できそうです。

小粒、中粒、大粒

小粒タイプ

一般的に目にするプチプチよりも、少し小さめな印象を受けるのが、この小粒タイプです。直径が7mm程度、高さが2.5mmほどが大半となっています。粒が小さければ小さいほど、曲げやすく梱包しやすいです。軽い商品の梱包や、できるだけかさばらないように包みたい時に活用できます。

中粒タイプ

よく使用されているのが、この中粒タイプです。直径が10mm程度、高さが3.5mほどとなっています。軽い商品から重めの商品まで幅広い用途で使用されています。

大粒タイプ

よく使用されているプチプチより3倍ほどの大きさの大粒タイプは、直径が31mm程度、高さが13mmほどです。広さも厚さもあるので、小さな商品を梱包するのには向いていません。しかし、緩衝材として商品と箱の間に詰めたり、箱の底に敷いて衝撃を緩和する際に用いられます。
他にも、家電家具などの重量物の梱包に使われています。

商品に合ったプチプチの巻き方

プチプチの基本的な巻き方については、上述の通りですが商品の形状によって巻き方は異なります。小物・グラス・DVDを例に挙げて商品別の巻き方について確認していきましょう。

小物の巻き方

箱を巻く場合

箱をプチプチで梱包する場合は、箱とプチプチに隙間ができないようにしっかりとくっつけて巻いてください。隙間がありたるんだ状態であれば、剥がれやすいだけではなく緩衝材として機能しなくなってしまいます。

  1. プチプチをカットする
    箱に合ったサイズにプチプチをカットします。
  2. 箱をプチプチで包む
    カットしたプチプチの真ん中に、箱を置き側面全体を覆うように巻いていきます。 余った箇所はカットして、サイズを調整してください。
  3. テープで固定する
    サイズが合ったところで、テープで固定します。 次に、底面をとめていきます。側面同様に、余分なプチプチを切ってサイズ調整します。左右のプチプチを内側に折り込むように包みます。左右を折ったあと、上下も同様に内側に折り込みテープで固定します。 上も底面と同様に折り込み固定します。

アクセサリー類の小物を包む場合

  1. 台紙にアクセサリーを固定する
    台紙を用意し台紙にアクセサリーを固定します。
  2. 袋に入れる
    サイズのあった袋に入れてください。
  3. プチプチで包む
    袋の上から、小さい粒のプチプチに包むのが良いでしょう。

CDやDVDを巻く場合

  1. プチプチをカットする
    箱と同様に、商品に合ったサイズにプチプチをカットしておきます。
  2. 箱にプチプチを巻く
    本体とプチプチがしっかり密着するように巻くのがポイントです。
    中央にCD・DVDを置き左右のプチプチを中央に向かって折ります。
  3. テープで固定する
    両側の重なった辺をテープで固定してください。テープは一部だけよりも、上から下まで全体的にとめると綺麗な印象になります。
    上下を包む際は、封筒の蓋部分になるように片方を切って調整するととめやすいです。

グラスを梱包する場合

  1. 持ち手の首部分をプチプチで包む
    特に首の細いグラスを巻く場合は、破損しやすい箇所を二重に巻く必要があります。持ち手である、首部分に合わせた長さと幅にプチプチをカットし巻いてください。たるみやズレがなく巻き、テープで固定します。
  2. グラス全体をプチプチで覆う
    その後、グラス全体をプチプチで覆っていきます。プチプチの端にグラスを乗せ、クルクルと回しながら巻きつけて包んでいきましょう。全体に巻きつけたら、テープでとめます。
  3. グラスの中にプチプチを入れる
    次に、グラスの中に入るサイズのプチプチを用意します。中が空洞だと移動の衝撃で割れてしまう恐れがあるので、中にもプチプチを入れておきます。プチプチを入れたあと、グラスの縁周りのプチプチが蓋になるように折り曲げてください。
  4. 口と底をテープでとめる
    グラスの口部分をテープでとめる際は、右側から上部、左側までぐるっと覆うように固定するのがポイントです。 最後に底周りを折りたたみ、テープを底の縁に沿って固定します。

精密機器を梱包する場合

  1. 物をパーツごとに分ける
    取り外しのできるパーツがある場合は、破損を防ぐために外しておきます。
    本体とパーツはそれぞれ個別に梱包するほうが安全です。
  2. プチプチをカットする
    精密機器本体を丸々覆うことのできるサイズにプチプチをカットします。
    後で調整もできるので、いくらか大きめにカットしておきましょう。
    パーツがあれば、それを包めるサイズのプチプチも別途用意します。

    電子機器の梱包をする際は、静電気防止機能のあるプチプチがおすすめです。
    ほこりが付きにくくなるほか、静電気による破損や誤作動を防ぎ、安全に梱包することができます。
  3. 各パーツごとプチプチで包む
    広げたプチプチの真ん中に物を置き、四方から覆うようにして包んでいきます。
    凹凸のある箇所は、できるだけ隙間ができないようにしましょう。
  4. プチプチの端をテープでとめる
    プチプチの端は中に折り込むようにしてテープでとめます。
    余分が多い場合はカットするなどして調整しましょう。

プチプチを二重にする意味はある?

品物の破損を防ぐためのプチプチですが、二重巻きをすることによって、より緩衝性が高まり、品物への衝撃を抑えられます。
何でもむやみにぐるぐる巻きにするのは、かさばって送料が高くなってしまったり、均等に包装できずに薄い部分ができてしまったりするのでおすすめはしませんが、壊れやすいもの傷がつきやすいもの丁寧に二重巻きをするとよいでしょう。

プチプチを二重にすると緩衝性がアップ

プチプチは粒が大きくなるほど緩衝性が高くなりますが、粒が大きいと小さな品物はゴワゴワして包みにくいです。
そういったときには、薄手のプチプチを二重巻きにすれば、緩衝性をアップさせることができます。

プチプチを二重にするときのコツ

プチプチを二重に包むときには、品物のどの部分が傷つきやすいか、壊れやすいかをよく見極めて、その部分に丁寧にプチプチを巻くようにしましょう。
品物が大きくて、全体を二重にするのが難しい場合は、品物の床に置く底面だけでも二重にすることをおすすめします。
品物を輸送するときは、上や横からの衝撃より、下からの衝撃が強くなります。
底面を二重巻きにすることで、効率的に緩衝性をアップできます。

プチプチを二重にしたほうがいいもの

割れ物や壊れやすい物はプチプチを二重巻きにして梱包することをおすすめしますが、なかでもパソコンやゲーム機などの精密機器や、コップや皿などのガラス製品は厳重に梱包するようにしましょう。
キャラクターグッズのようにコレクション性が高いものは、たとえ割れる心配がなくても、少しでも傷やへこみができるとクレームの対象となってしまう場合があります。
そういったものも念のためプチプチを二重巻きにしておくとよいでしょう。
また、割れ物でない品物でも、繊細な装飾や金具などがついているものは、その部分だけでも二重に包むことで、きれいな状態を保って梱包ができます。

緩衝性をアップさせるプチプチ

プチプチは片面に凹凸がある2層のものが一般的ですが、より緩衝性をアップさせたいときには、丈夫な3層構造のプチプチがおすすめです。
空気が入った粒の凹凸を上下からシートで包んでいるので、粒が潰れにくく強度が高くなっています。
プチプチを二重巻きにするとかさばってしまうため、二重巻きにしたくないという場合には、3層タイプのプチプチを使うことで、一重巻きでも十分な緩衝性を保持できます。

受取り手のことを考えた梱包を心がける

クラフト紙で包まれた3つの箱

梱包する際に、気をつける点として商品が破損しないことが大前提です。しかし、そればかりに目がいってしまうと、過剰な梱包をしてしまい受け取った人が商品を開けるまで、手間がかかってしまいます。また、ゴミが多く出てしまい処分が大変になってしまうでしょう。
他にも、テープでぐるぐる巻きにしてしまうと、ハサミで切らなければいけないので、不必要に商品を傷つけてしまう可能性も考えられます。
これらのことを踏まえた上で商品を梱包すると、受取人への配慮もでき丁寧な梱包で商品を送ることができるでしょう。

プチプチをはじめとする梱包材は、梱包資材店や専門サイトで購入可能です。ダンボールワンでは、プチプチだけではなく、梱包に必要なあらゆる梱包材をまとめて取り扱っています。これから初めて商品を梱包し、送る予定の方もすでにいくつかの商品を梱包している方も、ぜひダンボールワンで梱包や緩衝材などを探してみてください。

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