冷蔵庫を送る場合、個人では梱包が難しいと思ってしまう人は多いのではないでしょうか。
専門業者に依頼をすれば簡単ですが、自分で梱包して送るよりも料金が高くなってしまうので、できるなら自分で梱包してコストを抑えたいところです。
本記事では、個人でも上手に冷蔵庫を梱包する方法を紹介します。併せておすすめの発送方法も解説するので、参考にしてください。

冷蔵庫の梱包に必要なもの

• 気泡緩衝材
  
  冷蔵庫の表面に傷をつけないために巻きつける緩衝材です。
  冷蔵庫の重量に耐えられるよう、気泡の大きさができるだけ大きいものを選ぶようにしましょう。

• ダンボール
  
  気泡緩衝材の上から冷蔵庫を保護するダンボールです。箱の状態ではなく、開いて使います。冷蔵庫全体を覆うため、大きめのものを3～4枚は準備しておきましょう。

• 毛布
  ダンボールの代わりに毛布の使用も可能です。こちらも冷蔵庫全体を覆えるよう、大きめのものを数枚用意しておきます。

• 巻きダンボール

ダンボールや毛布で保護した上から、さらに冷蔵庫を梱包するために使います。

• テープ
  
  緩衝材やダンボールなどをとめるための布テープやOPPテープです。
  配送中に剥がれてしまわないよう、粘着力の高いものを選びましょう。

• ロープや紐
  
  毛布はテープの代わりにロープや紐を使ってとめることも可能です。
  細いものだと途中で切れてしまう危険があるので、しっかりとした太さのものを使います。

冷蔵庫の梱包方法

1. 冷蔵庫の水抜きをする
   冷蔵庫は事前に水抜きをしておく必要があります。
   梱包する前日までに冷蔵庫の中を空にして、コンセントを抜いたらドアを開けておきましょう。
   常温になったら蒸発皿に溜まった水を捨て、庫内全体の水気を拭き取ってください。
   
2. 気泡緩衝材で保護する
   コンセントはひとつにまとめたあと、冷蔵庫にテープで固定しておきます。
   その後、冷蔵庫の前面、側面、背面を気泡緩衝材で包んでください。
   
3. ダンボール板で覆う
   正面、側面、背面の4面をカットしたダンボールで覆い保護します。
   引越しで梱包するときは毛布を使っても構いません。
   テープやロープでしっかりと固定してください。
   
4. 巻きダンボールで覆う
   巻きダンボールで冷蔵庫全体を梱包しましょう。
   正面や背面、側面だけでなく、天井部分と床部分も覆います。
   外れないようテープでしっかりと留めましょう。

冷蔵庫を梱包する際の注意点

冷蔵庫を自分で梱包する際には、いくつかの注意点があります。
間違った梱包をしてしまうと故障やケガにつながるので、それぞれ詳しく説明します。

毛布を使う場合は厚手のものを数枚用意してしっかり固定する

冷蔵庫の大きさにもよりますが、梱包に毛布を使う場合は数枚の毛布が必要です。
薄手のタオルケットではクッション性が低く緩衝材の役目を果たさないので、厚手の毛布を3～4枚用意しましょう。
また、毛布はダンボールに比べて滑りやすいので、しっかりと固定しないと配送中に緩んで毛布が外れてきてしまいます。ロープやひも、ベルトなどで数ヶ所をしっかりと固定しておきましょう。

電源コードはまとめる

電源コードはは短くまとめ、冷蔵庫にテープで留めておきましょう。
まとめただけの状態で垂らしておくと、梱包や運搬の際に足を引っかけて転倒するといったケガの原因になってしまいます。テープで動かないように固定して、その上から気泡緩衝材で覆うと安全です。

冷蔵庫の下に蒸発皿がある場合は、水がないか確認する

冷蔵庫は水抜きをすると、庫内で凍っていた水が流れ出て、冷蔵庫の下に設置されている蒸発皿に溜まります。そのままにして梱包してしまうと梱包材が濡れてしまうため、必ず事前に蒸発皿の水を捨てておいてください。

冷蔵庫の発送方法

冷蔵庫は大型家電のため、一般的な宅配便では送れません。
各配送会社の家電向けの発送サービスを利用しましょう。

ヤマト運輸

ヤマト運輸グループのヤマトホームコンビニエンスには、大きな家具や家電を送れる「らくらく家財宅急便」というサービスがあります。
Webサイトや電話で簡単に申し込みができ、2名のスタッフが自宅に来て梱包、集荷、配送、開梱、設置、資材の回収まで行ってくれます。全部お任せしたいという人には最適のサービスといえるでしょう。
取り扱い可能なサイズは、縦・横・厚さの3辺合計が450cm以内で、もっとも長い1辺が250cm以内、天地が決められているものの場合は高さが200cm以内、重さは150kg以内です。送料は荷物のサイズごとにランク分けされ、発送先によって変わります。例えば、関東から関東へ送る場合、単身用冷蔵庫（Cランク）の送料は7,535円、家庭用冷蔵庫（Eランク）の場合は16,555円です。具体的な金額は、サービス利用時に査定・見積りが行われてから決まります。なお、申し込むと追跡サービスと50万円までの補償が付きます。

佐川急便

佐川急便を利用する場合、飛脚ラージサイズ宅配便で送れます。
飛脚ラージサイズ宅配便は縦・横・厚さの3辺合計が160cm以上260cm以内、50kgまでの荷物を送れるサービスです。家庭用冷蔵庫は難しいですが、単身用冷蔵庫など小型の冷蔵庫であれば利用できます。
送料は送り先の地域によって異なりますが、関東から関東へ送る場合、240サイズで4,895円、260サイズで5,995円です。こちらも追跡サービスと30万円までの補償が付いています。

メルカリ

メルカリで冷蔵庫を売った場合「たのメル便」を利用できます。
たのメル便はヤマト運輸とメルカリが共同で提供しており、前述のらくらく家財宅急便と同様のサービスを全国一律料金で受けられます。送料は単身用冷蔵庫の250サイズで8,600円、家庭用冷蔵庫の350サイズで18,500円です。このサービスでは、梱包から発送、購入者宅での開梱、設置作業までをワンストップで任せることができます。匿名配送はもとより、他サービス同様、追跡サービスと補償も付いています。

まとめ

冷蔵庫の梱包方法やおすすめの発送方法について紹介しました。
引越し以外で冷蔵庫を送るとなると、梱包や配送が大変なイメージがありますが、これまで紹介した手順で、ゆっくりと行えば作業もそれほど難しくはありません。
ダンボールワンでは、大型品の梱包に適しているプチプチやダンボールを多数取り揃えています。ぜひそちらも参考にしてください。